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★智頭病院20年目のご挨拶  鳥取県立中央病院から異動した発端は、智頭病院の小児科常勤医が不在になり、救急受診した幼児のお母さんが「智頭では子育てが出来ない!」との発言でした。当時、医療局長・小児科部長であり、数人に誘いをしましたが、応じる医師を見出せず、結局、小生が管理職を辞して、智頭に異動しました。一人小児科医は初めてのことであり、お母さん方にお願いし、ボランティアで繰り返し集っていただき、願いをお話しいただきました。集約すると4点。[ ① 痛いこと(注射)、② 放射線被ばく、③ 入院は可能なら避けたい。④ 入院しても早く帰りたい ]でした。
 成育医療・子育て支援に軸を置き、保健・福祉や保育園・学校との連携も大切にすることを重視しました。以上は〔小児領域における地域医療〕の根幹です。実績が認められ、日本小児科学会学術集会で依頼講演も担いました。
 幸い、小児医療の基本は軸ブレすることなく、今に至っています。なお、私事、満72歳になりましたが、幸い、心身の健康に恵まれています。還暦記念で始めたカヤックは、“0密”であり、新型コロナ禍中に出艇が増え、長時間の漕艇も可能になりました。とくに、初めての海は、十分な情報収集をし、安全確認した上での出艇が基本です。
 外来診療も同様です。例えば、高熱で受診した乳幼児においても、①~④を念頭に、やさしく・よく診て(十分な情報を得て)、的確に診断し、保護者に水分摂取等、家庭看護支援を具体的にお示しています。

2022年11月1日
 

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智頭病院小児科医 大谷恭一

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